いずれはコーナーに斜めに向くようにしたい。とのご希望で
幅をとらないタイプのモダン仏壇をご購入いただきました。
「坊主丸儲け」あまり良い言葉ではありませんがこの職業をしていると
たまに耳にする言葉です。
実はこの言葉は勘違いからくるものなんです。
大概の方が「お寺は税金がかからない」だから「坊主丸儲け」なんだ。
とおっしゃいます。
が、懇意にさせていただいているお寺様に実情を聞くと勘違いなんだ。
ということがわかりました。
どういうことかというと、お寺は宗教法人で、宗教法人には確かに
税金がかかりません。
しかしそこにお勤めのご住職様や副住職様などは、その宗教法人から
お給料を頂いているので勿論私たちと同じように税金も払っているのです。
法事やお葬式などの時におつつみする「お布施」は宗教法人〇〇寺の収入で
ありご住職様に入るわけではないのです。
その「お布施」の中からご本堂で使用する焼香や蝋燭そしてご住職様への
お給料が出るのです。
ですから決して「坊主」が「丸儲け」しているわけではないのです。
お寺にお勤めされている方々はある意味我々と同じサラリーマンなわけでございます。
そう考えるとお寺様がより一層身近に。又、親しみやすくなったと思いませんか?
年末から年始にかけて、終活相談が2件ほどありました。
皆さん一応に「子供等に迷惑をかけたくない」ということをおっしゃいます。
「最近の人は子供に迷惑をかけたくない。というけれど、散々子供は親に
面倒をかけてきたんだ。自分の最期くらい子供に面倒をみてもらったって
バチは当たんないよ。子供たちは親の葬式で喪主になることによって
一人前になるといっても過言じゃないよ。
そういう親子をいっぱい見てきているんだ。」
これはあるご住職様がおっしゃっていたことです。
「うちの息子は頼りないから俺等がみんな段取りしなきゃなんねぇ。
俺が死んだって葬式なんかあげらんめぇ」
といっていたお檀家さんが亡くなった時には、その頼りないハズの息子さんが
喪主を見事に務め上げたそうです。
「親が思うより子供ってのはしっかりしているモンだよ」と笑っておられました。
確かに親の目から見ると、現在の子供世代は派遣社員の方が多くなり
雇用や賃金など不安な事も多いでしょうが、実はとてもしっかりしているんです!
葬儀の事だけではなく不安に感じている様々な事を一度息子、娘に相談してみると
意外と取り越し苦労だった。なんてこともあるかもしれません。
実は終活相談で一番の相談相手は子供たちなのかもしれません。。