今月は「ろうそく立て」のお話です。
ろうそく立ては、お仏壇にとって欠かせない三具足、花立て・ろうそく立て・香炉の中の1つで、
「灯供養具」にあたります。
お仏壇へ飾る時は、三具足の場合お仏壇に向かって中央に香炉、右側にろうそく立て、
左側に花立を置きます。
また、花立て、ろうそく立てをそれぞれ1対にした「五具足」の場合は、
香炉を間に挟んで両脇にろうそく立て、さらにその両脇に花立を置きます。
では、お仏壇にろうそくであかりを灯すことにはどんな意味があるのでしょうか。
暗い闇の中に灯すあかりは、仏教界では仏の慈悲の光とも考えられ、
また御先祖様と私達との想いをつなぐもの、とも考えられているようです。
ろうそくにも様々な種類があります。丸く、細長いろうそくが一般的なイメージですが、
使い切りサイズのミニろうそくや、手に持ちやすいように四角い形のろうそくなどがあります。
また、ろうそくにきれいな花の絵を描いた「絵ろうそく」は、火を灯すことで
御先祖様にお花を捧げる意味もこめられます。
御先祖様の好きだった花を考えながらお供えするのもいいかもしれません。