現在、盆提灯真っ盛りで当店も多くのお客様にご贔屓にしていただき、
この場をおかりいたしまして厚く御礼申し上げます。
盆提灯といえば必ずといっていいほど家紋が入るよな、ってんで、
今回は家紋についての一席におつきあいいただきます。
元々『家紋』ってぇのは平安時代にうんぬん、なんて難しい話はおいといて、
皆さんはご自分の家の家紋をご存じですか?
考えてみたって役場で住民票をとるのに『家紋記入欄』なんてないし、
『婚姻届』にもございません。
こちら白河だと農家さんの敷地内に『蔵』ってのがあって、
その外壁にどぉ~んと家紋が入ってたりするんで
いくらか身近なもんかもしれないけど・・・。
家紋といって思い浮かぶのは、まず『着物』。俗にいう紋付袴。
あとは『仏壇』か『お墓』ぐらいだっぺねぇ。
昔聞いた話によると、
「昔は分家が本家と同じ家紋なんて使うのは申し訳ねぇばい。
だから本家の家紋が葉っぱ5枚なら、うちは4枚にすっぺ、
みたいな調子で決めてたらしいよ。」だそうです。
だから家紋帳を探しても「うちの家紋がない!」なんてなことになるんだなぁ。
でも最近では「なんで本家と同じ家紋をつけないんだ」ってんで
本家にならう場合がほとんどですケド。
分家の場合は家長が好きに家紋をつけるなんてぇのも聞いたことがあるぞなぁ。
近い将来、女子高生の間で携帯電話に自分の家の家紋のストラップをつけるのがナウい!
なんて日が来るかもしれませんぞ。