今回は墓石用御影石のそれぞれの産地についてのお話です。
<スウェーデン>
スウェーデンは、世界の黒御影の中で最も評価されている「ファイングレー」の産地として有名です。
ファイングレー以外にも大変高価な黒御影が採れますが、いずれも生産量が少ないため
その確保が難しく、価値ある石とされています。硬度も大変高く、艶もちに優れています。
<インド>
インドは世界でも有数の御影石産出国で、日本でも昭和40年代頃から使用されています。
墓石用として様々な種類が輸入されていますが、色・模様問わず硬度が高く、
吸水率も低いため、耐久性に優れています。
<中国>
現在、墓石に使用されている御影石の約7~8割は中国産です。これは価格が比較的手頃なことが
一番の理由でしょう。広大な面積を誇る国土から色・模様の整った石が豊富に採取でき、人件費も
安価なことから中国産の石は大量に日本に輸入されています。
とはいえ、先月の豆知識でも触れましたように、中国国内の経済成長から人件費も上がり始め、
現在は墓石用外材の価格が急激に上がってきています。
<日本>
現在でも国産石を希望される方は多くいらっしゃいます。『やっぱりお墓は国産の石じゃないと。』
『お墓はこれから末代に残るもの。日本の風土で育まれた石ならこれから先も心配することない。』
など、様々な思いから国産石に対するこだわりがあるかと思います。
また、御影石ではありませんが、ここ白河が産地の『白河石黒目』は『最高』です。
お墓にもよし、灯籠にもよし、温かみのある良い石です。